第2話:運命の魔法使い(前編)
前回までのあらすじ:坂本さんは視力が弱かった。
今日はトア〜ル村で1ヶ月に1度行われる夏祭りの日である。
村中の子供達が集まってわたがしとかわたがしとかわたがしとかを食べるのである。
かき氷はお腹を壊すと某婦人団体から訴えられ売っていない。
そんな夏祭りも終わり翌朝シマウマの柄のローブをつけた男が村にやってきた。
彼の名は盾矢。後にこの村の英雄になるがそれはまた別の話。
見た感じでは身長は160〜180cm位でやせぎみの男だ。
その男は村につくとすぐに武器屋に入っていった。
武器屋の主人トーマス・スマート「メ、メイアイヘルプユー?」
盾矢「安心しろ。ここは日本だ。」
トーマス「なんだ。いらっしゃいませ。御注文は?」
盾矢「1000000万円を100000万円で売ってくれ。」
トーマス「それは当店にはございませんが・・・」
盾矢「じゃあ100000万円をくれ。」
トーマス「ご、強盗!!!?」
盾矢「失礼な!こんな礼儀正しい客がどこにいる!?」
トーマス「助けて〜!!」
BGM『ショタコンFighter豪のテーマ』が流れる。
スポットライトがレジにあたる。レジが壊れると中から男が現れた。
豪「なんだ。呼んだのはおっさんか。少年じゃないなら帰ろう。」
盾矢「お、お前は!!」
豪「げっ!インチキ魔法使い!」
盾矢「インチキじゃない!ちゃんとした魔法使いだ!その証拠にそろばん10級を持っているんだ!」
豪「ここで会ったが3ヶ月目。成敗してくれる!!」
盾矢「それはこっちのセリフだ!」
さっそく盾矢は魔法を唱える。
豪「甘い!奥義!『トルネコ流口封じ!』」
豪はとっさに口を塞いだ。
盾矢「・・・馬鹿か?」
なんと豪は自分の口を塞いでいたのだ!
豪「ふ〜がふがふがふがふがふがふふぁ〜(ど〜だ魔法が唱えられないだろう?)」
盾矢「親父じゃましたな。」
トーマス「ほんとに邪魔だわ・・・」
そういうと盾矢は出ていった。
豪はそれを見ると口を塞ぐのをやめた。
豪「ふっ。おじけづいて逃げたか。」
トーマス「馬鹿がうつりそう・・・」
豪「じゃあ俺の出番も終わりかな?さらばだ!!」
BGM『ショタコンFighter豪「愛」のテーマ』が流れる。
ナレーション「今日も地球の平和を守ったショタコンFighter豪。ありがとう!」
トーマス「どうして私の店にはまともな客が来ないんだ・・・」
今日も公園は大盛況。
鶏にえさをやるおばさんがいたり井戸端会議をする子供達がいたり、ジャングルジムでかくれんぼをする子供なんかもいた。
そんなにぎわいを見せる公園に場違いな雰囲気をかもし出すローブの男がやってきた。盾矢である。
なにやら気配を感じたのかなんだか分からないが公園にやってきた。
噴水の方を見るとしょんべん小僧が立っていた。
盾矢「しょんべん小僧が南東を向いているのは風水では間違っている!南南西に向けるべきなのだ!!」
いきなりローブの男が大声で叫んだ。
井戸端している子供やシーソーでおにごっこをしている子供がローブの男を変な目で見ている。
しかしローブの男は構わずに
盾矢「いますぐ工事だ!南南西に向けるべきだ!」
そんな時だった。北の方から爆発音がした。
よく見ると市長の家が萌えて燃えているではないか!!!
盾矢「まさか・・・あの男もこの村へ・・・?」
盾矢はシリアスな顔で市長の家の方を見ていた。
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