第3話:運命の魔法使い(後編)
前回までのあらすじ:トア〜ル村の市長の家が燃えている!
盾矢が市長の家に近付いた頃には完全に火が燃え広がっていた。
盾矢「氷の女神よ。我に力を寄越せ!スノードロップ!」
盾矢のシマウマ柄のローブは光り輝きだした。
すると市長の家に巨大な雪玉が落ちてきて市長の家を潰してしまった。
盾矢「火はおさまったな。」
盾矢が謎の決めゼリフを吐いていると向こうから声が聞こえてきた。
ヤイーノ「ふふふ。君もこの町にいたのか。」
盾矢「まさかお前まで・・・」
ヤイーノ「豪もこの町にいるのか?」
盾矢「そういうことだ。ところで市長の家を燃やしたのはお前の仕業か?」
ヤイーノ「そういうことにしておこう。」
市長「コラ!市長の家燃やしておいてただでは済むと思ってないだろうね!?」
なんかおっさんが話に入ってきた。
ヤイーノ「ここはあくまでも村だ!市長はいない。」
市長「うっ!これまで誰も気付いてなかったのに・・・」
盾矢「阿呆な村だ・・・」
市長「まあいいだろう。私は他の村に旅立つ。さらばだ!」
盾矢「待てよ。税金無駄に使っておいてさらばはないよねぇ?」
市長「ま、待ちたまえ!金ならいくらでも出す!」
盾矢「じゃあ搾り取るだけ搾りとることにしよう。」
市長「お、鬼・・・」
ヤイーノ「とりあえず連絡だけしておこう。奴が再び動き始めたぞ。」
盾矢「な!奴が!」
その瞬間に市長を逃してしまい市長は逃げ出した。
ヤイーノ「俺がいいたい事はそれだけだ。じゃあな。」
そういってヤイーノは村から出ていった。
盾矢「あら・・・?市長逃がしちゃった?」
盾矢は公園に立ち寄った。井戸端会議をしている子供なんかはもう見なれた気分である。
盾矢「そういやしょんべん小僧の向きを変えるんだっけ?」
ところがいつのまにかしょんべん小僧は南南西に向いていた。
盾矢「・・・プレス」
魔法を唱えると上からなにか重いものが降ってきてしょんべん小僧に衝突した。
豪「ぐぎゃーーーーー!!!」
盾矢「やっぱりそこにいたのか・・・」
豪「なんのようだ?俺はお前みたいなのには興味ない。」
盾矢「・・・お前は未だにショタコンかよ。」
豪「失礼な!ショタコン歴20年だ!」
盾矢「何歳だっけ?」
豪「19歳だ!」
盾矢「計算合わなくないか?」
豪「お腹の中にいたときからショタコンだ!」
盾矢「・・・そんなことはいいんだが奴が再び動き始めたらしい。」
豪「ふ〜ん。」
盾矢「なんだ!その興味なさそうな声は!」
豪「俺はもう関係ないもんね。」
盾矢「あっそう。なんか奴は『たかし』君(11)を狙ってるらしいぞ。」
豪「なに!『たかし』君(11)だって!!!????」
豪は立ち上がった。
豪「のんびりしている暇はない!待ってろ『たかし』君(11)!!」
豪は猛スピードで村を出ていった。
盾矢「俺も行かなきゃ・・・」
そして盾矢はゆっくりと村を出ていった。
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