第4話:平和は長くは続かない
前回までのあらすじ:変な連中はどこかへ旅立った。
ショタコン、インチキ魔法使いといった謎の人物が去っていったトア〜ル村は非常に平和であった。
しかしやっぱり今日も謎の人物がトア〜ル村にやってきてしまうのであった。
トア〜ル村は大陸の中央部にある村でとなり村まで3日もかかってしまうかなり不便な場所だった。
もちろん途中で力つきてしまう旅人も少なくない。
しかし最近は力つきるのをいやがってあんまりここにくる人が少ないのだが・・・
しかしそんな条件と知りつつもやっぱり彼は来るのだった。
男「そこに村があるからだ。」
スタンプラリー大好きな彼はそう呟きながら村にはいってきた。
彼は腹が減っているにも関わらずまず村につくとスタンプラリー事務所を訪れた。
しばらくしてスタンプラリー事務所から出てきた男はフランス料理フルコースを食べたくらい満足な顔で出てきた。
男「さて、飯にするか。」
そういうと男は市場に立ち寄った。
トア〜ル村の市場はかなり狭いというか店が二件しかなかった。
向かって左側が文房具屋『鉛筆ロマン』、
向かって右側が八百屋『河豚ロマン』だった。
男「・・・お米売ってないの?」
文房具屋「当店自慢の赤鉛筆買ってけ!トマト味で美味しいぞ!」
男「・・・食べるの?」
文房具屋「鉛筆は食べる為にある。そんなことも知らんのか?」
ばりばりと音をたてて文房具屋のおっさんは鉛筆を食べ始めた。
男「・・・・・」
そのまま何も言わずに八百屋の方に行った。
男「河豚ロマンってなに?」
八百屋「ここの名物が河豚って事さ!」
男「八百屋なのに?」
八百屋「そうさ!なんといっても1匹350円だからお買得!」
男「じゃあそれをくれ。」
八百屋「ごめんねぇ!品切れなんだよ〜。ここ3年程入荷してないんだ〜。」
男「もしかしてこの店が出来たのっていつ?」
八百屋「3年前だよ〜!」
やっぱり男は何も言わずに公園の方へ行った。
すでに夕方頃なので井戸端している子供達はすでに帰っていてがらりとしていた。
男「お腹減ったな・・・」
途中で食料を落としてしまってここ2日は何も食べていない。
彼は境地に立たされていた。
男「(変な八百屋で食料を買うべきかこのままでいるべきか・・・)」
突然男は立ち上がった。
男「そうだ!しょんべん小僧の水を飲めばなんとかなるかも!」
それはそれでとんでもない決断だった。
そして男は噴水の水を飲み始めた。
男「ぶはっ!」
男は水を吐き出した。
男「おえー!まずいっていうかなんだコレ!?」
BGM「ショタコンFighter豪のテーマ」が流れる
豪「説明しよう!それは私の小便だ!」
その瞬間男は失神した。
倒れた方向が悪いみたいなので後頭部を強打した。
男は目を覚ました。窓を開けてみるとそこは懐かしい風景。
彼が9歳まで住んでいた町「ラーマ」だった。
窓からは転職を時に使われる「ラーマの祭壇」を見る事が出来た。
その祭壇のとなりには「ラーマ神殿」もあった。
男「なぜ俺がここに?」
豪「久しぶりだなボン・ザレス。未だに冒険しているのかい?」
とたんにボン・ザレスと呼ばれた男は振り返った。そこには見た事のある男がたっていた。
ボン「お、お前は豪・・・?」
豪「なんだい?驚く事もないだろう?同じ町に住んでるんだし。」
ボン「・・・お前が運んできたのか?」
豪「俺以外の誰が運べるっていうんだい?」
ボン「お前は確か美少年にしか興味がないはずだ。ニセモノだな!」
豪「フッフッフ。バレてしまったは仕方がない。正体を見せてやろう。」
ボン「なにぃぃぃぃ!!!」
豪と思われていた男はマントを脱いだ。
ボン「お、お前は・・・!!!」
ボンは驚いた顔で男を見ていた。
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