第9話:波瀾のオークション
前回までのあらすじ:『たかし』君(11)の為ならたとえ火の中水の中。
シマウマ柄のローブの男がラーマの町を歩いていた。
身長は155cm〜185cm位で体重は40〜80kg位に見えた。
盾矢「この町の人口も減ったなぁ・・・」
昔はこの通りを100人は通っていたのに今は99人しか通っていない。
これも過疎化が原因なのだろうか・・・
それにしてもラーマの町は蒸し暑かった。
三ヶ月前に来た時にはもっと涼しかったはずだ。
盾矢「これも地球温暖化の影響か?」
なんだかぼやきながらローブの男はすたすた歩いていった。
歩いて10分ほどたった時に足が止まった。
目の前でなにやらやっている。
司会者「さぁ!この高級なたこ壷!380円から!」
なにやらオークションをしているようだ。しかし売り物が明らかにうさんくさい。
盾矢「あれは!!」
彼は目を光らせながらそのたこ壷を見ていた。
盾矢「まさしくあれは俺が探し求めていた、究極の壷『悪魔のたこ壷』ではないか!!」
悪魔のたこ壷-いわゆる昔、伝説に残る悪魔が使っていたからそう呼ばれている。効果はリウマチなどに効くらしい。
盾矢「フフフ。こんなに身近な所にあの壷があったとは・・・あの壷は俺が頂くぜ!!」
彼が気合をいれたその時、
司会者「では520円でそちらのお客さまに決定で〜す!」
ずしゃ!!ずざざざーーーーーー!
彼はいきおい余ってこけてしまった。まさかもうオークションが終わっていたとは。
しかも購入額が520円というのが納得がいかない。間違いなく一人しか欲しいと言わなかったのだろう。
盾矢「く、くっそー・・・」
彼はたかがうさんくさい本当に『悪魔のたこ壷』かどうかも分からない壷に恐ろしいまでの闘争心を燃やしていた。
購入した男性もなんとなく気配には気付いていたが恐いので気付かないフリをしていってしまった。
盾矢「ま、待て!」
おいかけようとすると後ろから声をかけられた。
豪「昼間ッから大声を出しているのはどこのドナタデスカ?」
盾矢「珍しいな。美少年の悲鳴がなくても出てくるなんて。」
豪「甘いよ君は。今日は火曜日だ。正義の味方は火曜日は休むものなんだよ。」
盾矢「いやいや、意味が分からないし。」
豪「まあ悪の帝王である君には一生分からないだろうね。」
盾矢「で、用はなんだ?」
豪「いや、なんか俺の存在忘れられてるかなぁ?って思って。」
盾矢「というよりもこの小説自体久しぶりだな・・・」
豪「ほんとに作者のいい加減さがよく分かる。」
盾矢「用はそれだけか?」
豪「うん、それだけ。」
盾矢「お前は〜!!(怒)」
そう言って豪の胸ぐらを掴んだり掴まなかったり、
盾矢「おかげで『悪魔のたこ壷』を逃したじゃないかぁぁ!!(泣)」
豪「まあ、落ち着け。」
盾矢「落ち着けるかー!!!!!(泣)」
豪「君ねぇ。急に括弧を使ったりしてキャラ変えてるんじゃないよ。」
盾矢「数カ月更新放棄されてたらキャラだって変わるわぁ!」
豪「というより作者がどんなキャラか忘れただけなのだろうけどな。」
盾矢「そんなことはいいから『悪魔のたこ壷』返せ〜!!!」
豪「いや、俺のせいではないだろ。」
そんな言い争いをしていると遠くから声が聞こえてきた。
司会者「さぁ、次の品はこの聖なる花瓶!12円から!」
盾矢「もしかしたらあれが『悪魔の花瓶』かも知れん。ゲットしてやる!」
結局適当な男なのだった。
豪「もう俺知らない・・・」

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